ライブドアは堀江貴文前社長時代に、六本木ヒルズに事務所を置いて事業展開していました。ヒルズ族という言葉があるように、ライブドアもベンチャー企業の一員として活躍していたのです。
そのライブドアも一時期の勢いが消えたのか、平成18年9月の決算は最終赤字に転落。その影響もあって六本木ヒルズから赤坂ツインタワー本館へ移転することになりました。
ライブドアにしてみればIT企業と言われていたものの、堀江氏のやってきたことは金融業とも言われるような事業内容。
ヒルズ族のイメージには企業としてそぐわないことと、何処か拝金主義的なめで見られがちだったことも、ライブドアが脱ヒルズ族を選んだとも言われています。
今回の移転で現在よりも事務所スペースが狭くなり、さらに1坪あたりの賃料は15%も低減できるそうです。外国資本の会社などでは珍しくないことですが、業績不振やコストセーブにはこの移転決断は正解と言えそうです。
また事務所の賃料以外でも事件ですっかり下火になった金融事業は売却となり、インターネット・メディア事業を軸にして再建を図るそうです。
現在のライブドアは堀江氏が社長当時の、ホリエモンの会社のイメージを徐々に刷新。ライブドア・ブログに代表されるようなポータル事業など、ヤフーを追随する事が出来るのかどうかが再建の鍵とも言えそうです。
インターネット・メディアの事業はサーバーの構築などに資金がかかりますが、インフラが整備されさえすれば、余計な店舗も無く比較的コストはかからない業種です。
またいかに優良な広告事業主を集められるかもポイントになり、ホリエモン問題で一時は落ちた広告収入も、徐々に増やせれば再建は可能なはずです。
ライブドアが一番インターネット上で優位にいるのは、なんと言ってもライブドアブログ。現在はブログを書くユーザーも、読むユーザーもインターネットの普及で増える一方です。
mixiが成功した一番の要因も、ミクシィ日記の存在が挙げられます。日記を書く人とコメントを書く人が多くなればなるほどページビューが上がり、広告主からの広告以来も増えるからです。
同じようなことをライブドアがブログを使って行なえれば、きっと復権出来るはず。引越しで基本的なコストセーブをした後は、いかに売り上げを伸ばせるか。注目していきたいところですね。
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