競馬会では夏風邪ともいえそうな、馬インフルエンザ騒動が勃発してとうとう今週は中央競馬が開催中止に追い込まれました。
過去にも香港シャティ競馬場では約2ヶ月ほど競馬が開催できなかったり、JRAでも1971年暮れから1ヶ月程度開催が出来なかったことがあるようです。
また中央競馬の馬インフルエンザのあおりを受けるように、南関東地方競馬でも大井競馬が開催を中止することなり、騒ぎが地方競馬界にまで波及しています。
もっとも次々と陽性反応が出る中央競馬会の競走馬に対し、大井競馬場で疑惑視された競走馬は検査の結果陰性。これにより南関東での地方競馬は、今後予定通りに運営されるようです。
今回JRA所属馬が相次いで馬インフルエンザに感染したのは、実際問題としてかなり不思議な感覚です。ワクチンは生後間もない頃からから行なわれ、毎年必ず接種されています。
もちろん海外からの競走馬の持込に関してや、海外遠征馬の管理も検疫が行なわれており、おいそれとウィイルスに感染するものではありません。
それゆえに今回の騒動では、一体何処から馬インフルエンザのウィルスが入り込んだのか。その感染ルートに感しては、未だに不明との事。
このウィルスは人に感染する心配は無く、馬同士で空気感染するタイプ。それ故、一度感染した馬は隔離する必要があり、馬房の数からも非常に対応が難しいようです。
しかも今回流行したインフルエンザは、馬に症状が出ずらいのも特徴です。発熱や鼻水の症状がほとんど無いため、検査キットを用いて初めて気付くものだとか。
今回の競馬開催中止で、JRAや地方競馬会は売り上げを失い大きな痛手を負うことになります。また近隣の競馬開催により売り上げを上げている業者などにとっても、まさかの痛手。
馬インフルエンザの及ぼす経済への影響を考えると、たかが競馬ともいえないのが実情。まだまだ解決には時間が掛かりそうですし、週末に競馬を楽しみにしていた向きには辛い週末が続きそうですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070819-00000011-kiba-horse