ミートホープ社の牛肉偽装事件が、波紋を呼んでいます。すでに会社の運営をやめ、社員を全員解雇することを決定した同社ですが、牛肉偽装問題については徹底的な解明を行なっているようです。
今回牛肉偽装事件を起こしたのは、北海道苫小牧小牧市にある食肉製造加工会社「ミートホープ」。当初は牛肉と偽って、ミンチに豚肉を混ぜたことが発覚しただけでした。
ところがその後は元従業員から、パンを混ぜたなどの証言があり、北海道警は今週内にもミート社の工場で従業員等の立会いの下、実際に偽装ミンチを作る懸賞を行なうそうです。
実際に食肉の表示が偽装であったもの、今回の事件では肉の種類を偽っただけのもののようです。過去には不二家や雪印のように、賞味期限と絡む問題もあったので、食の安全性は保たれているのがすくいともいえます。
もっとも牛肉コロッケだと信じて食べていた人にとっては、実際には豚肉だったといわれればガッカリするでしょう。当然価格にも満足できないでしょうから、消費者にとっては怒りは収まらないはずです。
そういった部分も考慮してなのか、ミート社のみならず偽装ミンチを使ってコロッケを作っていた「北海道加ト吉」(赤平市)でも検証が行われます。
加ト吉にしてみれば知らずに使ったミンチだったはずで、とんだとばっちりともいえそうです。もっとも食のプロであるのならば、肉質の違いを見抜けなかったことも問題とも言えそうです。
最近は企業のコンプライアンス(法令遵守)が問われる時代となり、このような消費者を欺く行為には厳しく罰が下るようになっています。
ミートホープ社にしてみれば最初は軽い気持ちで行なった、牛肉の偽装だったのでしょう。ところがその後「バレなければ」の気持ちが大きくなり、継続して行なってしまっていたようです。
食に関しては生活の基礎となる一つですから、コンプライアンス(法令遵守)以前の問題として、取り扱う会社には責任感をしっかり持って欲しいと思えるニュースですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000301-yom-soci