ハリー・ポッターの最終巻となる、シリーズ第7巻の発売が控えています。コレに対して、英書店大手ウォーターストーンが作者のJ・K・ローリングにシリーズ存続を請うための嘆願書を企画し、ファン数千人の署名を集めているそうです。
ハリー・ポッターシリーズは日本でも話題になり、ハリポタファンは急増。たくさんの書籍が売れたために、翻訳者が税金問題でもめる騒動まで起こしたくらいです。
もちろんハリポタは本国でも大人気の作品なので、作者に対してシリーズ存続を願う声が高まっているのでしょう。
一般的にシリーズ物の大作は、得てして成功しないことも多いのですが、ハリポタはスターウォーズと並んで大成功を収めています。
最近ではロッキーシリーズのファイナルが映画化されましたが、作品は賛否両論。シルベスター・スタローンの年齢からも、まさに最終巻といった状態で集大成の作品。
ハリポタも次回で最終巻となるわけですが、作者の立場からすればピリオドを打ちたいとハッキリしています。これを人気面から継続する場合、一番問題になるのは作者のモチベーションでしょう。
何せ一度終了すべきものを延長するわけですから、卒業式を来年にされるようなもの。果たしてハリポタシリーズが延長されたとしても、今度はそれを願ったファンが納得行く作品になるのかが問題です。
一話完結で終わる短編シリーズはともかく、前作からのストーリー性があるような作品。実写の映画になるような作品は、どうしても一定の回数や年数以上の継続は難しいのが実際のところです。
今後ファンの署名によってハリー・ポッターが存続したとしても、果たして今までと同じかそれ以上のワクワク感をもてるのか。実際には難しいのではないかと思えてなりません。
一般的に楽しいことがあると、夜は中々眠れないものです。しかし眠らなければ朝は訪れませんから、どこかで眠りにつく必要があるのです。
ハリポタシリーズは、まさにそういった状況ともいえそうな感じがしますね。そろそろ眠ってもいい時間だと、作者は判断しているのでしょう。
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